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腸閉塞は突然に<其の十七> 人工肛門、そしてお気に入りへ

腸閉塞は突然に<其の十七> 人工肛門、そしてお気に入りへ

(「腸閉塞は突然に<其の十六> ジャニーズ先生と自分内反省会」の続き)

腸、それは体の奥深くを生息の地に定めるもの
腸、それは人知れず、しかし多大に人体に影響を及ぼしながら生きるもの
腸、それは人の意思を遥かに超越したもの

人になぞ、知られる必要はない
静かにその命をつないでゆく

(木口マリ 『腸を思ふ』)

……。

その腸が、ある日突然、いとも簡単に人の手の及ぶ場所へ出現した。というと、たいそう劇的な雰囲気に感じられるのですが、事実、劇的でありました。

まず、おおよその人が自分の腸など見ることはないと思います。一生のうちに、そんな機会に恵まれるなど、なかなかない。

しかしこうして、手足を見るがごとくにいつでも見られるようになったという。
キャーとお思いでしょうが、自分でお世話できるまでの心の余裕を得られれば、なんてことはない。なんせ自分ですから。

そして、これ幸いと眺めることしばし。

その腸、実に愉快。

私なんてお構いなしに、ウニウニ動く。
大半の時間、ルンルン感満載。
この上なくゴキゲン。

そして朝には、さらに痛快。
目覚めて伸びをしつつ、ふとハラに目をやると、腸はダラーンと伸びきって半寝状態。いや、完全に寝ている。

脱力していることを幸いにさっさとお手入れしてしまえ、とヤツを下から持ち上げようとすると、とたんにグッと力を入れて抵抗。そしてそっぽを向く。それを何度もやる。
よほど、無理に洗われるのが嫌いらしい。

ときにはパウチ交換中にピューっと水を吐く。まるでイタズラ好きな小便小僧。
(注:わたしのストーマは小腸なので、かなり水のこともあるのです)

このように、だいたいにおいて自由気ままに行動しています。それも、わたしの意思とはマッタク関係なく。

おのれの感情を持っているのではないかというくらいにいつでもハッピー。
まさに、不思議動物。
それが、ハラに付いている。

「腸」ということを忘れたら、めちゃくちゃカワイイ。

……いや、忘れるどころか、腸だからこそ、なお愛おしいと感じます。

のほほんとしているように見えて、一生懸命、体を生かすために活動してくれているのです。それにイレウス発症のとき、わたしの命をつないでくれたものでもあります。体内に戻った今も、これからも、体を支えてくれているのです。

そこで思った、体のこと。

よくよく考えてみると、普段見ることはなくても、腸も、心臓も、ほかの臓器も、小さな細胞でさえ、私の意思とは関係なく活動し、この体を生かす努力をしています。意識は「わたし」であるけれど、この体はたくさんの力によって生かされているのだと思いました。

わたしはわたしであるけれど、わたしだけのものではない。

そしてそれらは、生まれてから死ぬまで、ずっと一緒。ここまで一緒にいるものってほかにありません。

そう思うと、この体への熱い感謝の念が湧いてくるのでした。
全体を生かすために犠牲になった子宮や卵巣や腸や、薬で抜けてしまった髪も、かわいそうなことをしたと思います。助けてくれて、本当にありがとう、と伝えたい。

これまで結構適当に扱ってきたけれど、これからはこの身体を構成するすべてを大切にしていきたいと思いました。それが、意思を持った“わたし”の責任ではないかと思います。

人工肛門も、いかに奇怪な名前であっても、愛らしいうえに命を守ってくれている。
それを好きにならないわけがありません。

よく、「人工肛門がお気に入りだ」というと、不思議がられます。わたしもそうだったように、確かに、とんでもなくたいへんで悲惨なイメージですから。実際、ハラにできた直後は一世一代の落ち込みでしたしね。

それからほどなく、とても大切で、大好きな存在にまでなったわけです。
しかし、今思えば、気に入ってしまうのは至極当然のことだったのだ、と思うのでした。

(「腸閉塞は突然に<其の十八> わたしにとって、ストーマ(人工肛門)とは」に続く)

ストーマデイズ・イラスト1
ストーマデイズ・イラスト2
ストーマデイズ・イラスト 字、キタナくてすみません あ、漢字間違ってるし(汗汗汗)
[療養中イラスト(c)木口マリ]
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~ Comment ~

そうだよね、考えてみれば腸に限らず、内蔵って体の中で動いているものだから、外に出たからって動かないわけにいかないよね
ま、血管が中でどうにかなってる臓器はわからないけど
外に出た腸がクネクネしたりグッタリする姿はまるで小動物だね(^^)
そりゃ可愛いわ

絵心、相変わらずですね~~~
久しぶりに見ました(^.^)
  • #348 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.09/26 00:09 
  •  ▲EntryTop 

>ちっくたっくぼんぼん さん

ほんと、小動物チックです(^^)
私の気持ちがどうであれ、腸だけは楽しそうにしてるのが妙ですよね。自分なのに気持ちが連動していないという。だからこそ、見ていると安らぐような。内臓なのに!超能天気。

イラスト、載せてみてからちょいと恥ずかしくなりました。そいや、内臓を描いた絵だ!と思って(>▽<)
でも楽しそうなイメージ湧いてもらえるかなーと期待。

NoTitle

腸は脳と直結しているようなものなんですよね。自分の「内側担当」みたいなものですかね。こんなに表情豊かなんだ~~お腹の中で「まーたこんなもの食べて!ほんとにもう!」とか思っているんだろうかwww食べたいものっていうのは、具体的には脳が欲しているもの?イコール内臓が喜ぶものというわけではないですよね。もっと人体のこと知りたいな~~と思いました。イラスト分かりやすいです。思ったより外に露出しているんですね。穴だけかと思っていました。全然痛くないんですか?それにしても、こんな「どやっ」とされたら、名前付けたくなります!

!!不思議

マリさん、こんばんは。
なるほど、とても良く分かりました。
人体の不思議です。
動くんだ。。

こんな風に解説してもらったのを初めて見たので、びっくりでした。
てっきり、ハイネックのまま、お腹に縛りつけられているものかと・・。

上手く言えませんが、マリさんのブログを読むと、知識がなくよく分からない=おばけのように恐ろしいものが、意外にそうでない事もあると言う気持ちになります。

なんか、元気がでます!
ありがとうございます。

>pusu さん

そうなんです。彼(?)、すごくイキイキしています。
あの様子だと、おかしなもの食べても「あ、なにこれ、へんなのきたー。流しちゃうよ〜ん。えーい♪」てな感じで楽しそうにやっていそうです。身体中、無条件で私のこと大好きですから。だから余計、大事にしなくちゃねと思います(^^)
イラストは結構大きそうに描いてしまいましたが、実際はもっと小さいです。人によって、大きかったり小さかったりですね〜。でもイメージ湧いてよかったです。
名前、なんにしましょうかー。

>あう さん

どもども、こんにちは!
こちらこそ、ありがとうございます。私も元気がでます。

ヤツはかなり意外でしたねー。あんまり面白いんで、しばらくじ〜〜〜っと眺めたりしてました。

がんについても、ストーマについても、知識がぜんぜん無かったのですが、案外思うほど悪いものじゃない気がします。ちょっとでもそんな気がしてくると、その後はだいぶ見え方が変わってきますね(^^)
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