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腸閉塞は突然に<其の十> ストーマ(人工肛門)よ、こんにちは

腸閉塞は突然に<其の十> ストーマ(人工肛門)よ、こんにちは

(「腸閉塞は突然に<其の九> 人工肛門と人生の可能性」の続き)

はたと立ち直ってはみたものの、ハラから内臓が出ている状態などそうそう馴染めるものではなく。
そこにあるのは納得したけれど、まだなにかしら異様であるには変わりがないのでした。

それでももちろん、ほっとくわけにはいきません。
体は休まず活動しているわけで、しかもいきなり外界に追いやられたハラのやつ(人工肛門)はなおさら手厚いケアが必要です。それこそ、わたし以上に驚いているに違いない。

なので、わたしが落ち込むか立ち直るかなんぞ関係なく、看護師さんはしょっちゅう現れ、グルグル巻かれた腹帯を開けたり閉めたり、ハラにくっついたカサカサ音のするなにかを付けたり外したり、洗ったり、粉をかけたり、時には2〜3人掛かりで作業を進めるのでした。

その間、わたしの目線はまっすぐ天井!
すみませんが、勝手にやってくださいという調子です。
決してハラに目を向けてはいけない。
チラッと手術の傷を見ることがあっても、その横には視線を向けず、グッととどめる。

しかし、わたしのハラを見る看護師さんたちからは、いつも奇怪な感嘆の声が聞こえてくるのでした。

「すごい、カワイイ〜!」
「すごい、キレイ〜!」
「先生、がんばったね〜!」

しかも毎回。どの看護師さんも。

?????
ハラから出た腸に、カワイイとかキレイとかあるものなのか……。

最初は、「エッ!」と思ったものの、そう言われ続けているとちょっとイイものに感じてくるから不思議です。人間って単純。

ただ、あまり言われると、もしや「人工肛門対策マニュアル」でもあるんじゃなかろうか?と疑ってしまうのがオトナのサガ。でも、万が一そうであっても、元気付けたいという看護師さんの気持ちがうれしいし、内臓であれ、カワイイと言われて悪い気はしません。

そしてある日、WOC(ウォック)ナースのケイさんが登場。
WOCナースとは「皮膚・排泄ケア認定看護師」。人工肛門ケアのプロです。認定看護師にはいろいろな種類があるのですが、こういった細かいケアに関して、医師より知識も経験も豊富で、だんぜん頼りになります。

おまけに、WOCケイさんは外科の看護師さんでもあるのでした。そのため、外科事情に詳しい。
そしてケアをしていただいているとき、不意にこんな話をし始めたのでした。

「木口さんのストーマ(人工肛門)を造った外科のW先生ね、“緊急手術だったから、先に位置も決められなかったし、若い人だし、一生懸命きれいに造ったよ〜”って言ってたんですよ」。

それを聞いたとき、わたしが見ることさえ避けているものなのに、そんなに気持ちを込めて造ってくれた人がいたんだ!ということに気付きました。

それまで、「ハイ、腸切って、ハイ、繋げられないから人工肛門ね」程度の淡々としたものかと勝手に想像していました。
突然で、しかも深夜の手術なのに、きれいに造ってあげよう、なんて気持ちを持って治療にあたってくれた人がいたなんて。

若い人じゃなかったらどうだったんだ、ということも、W先生ってだれだ?ということも置いておいて、大きな衝撃を受けました。これまた、人間の大きさを感じずにはいられませんでした。

まだ見ぬW先生は、すばらしい先生に違いない。本当に、なんて運がいい。
その出会いも、こんなにたくさんすてきな人が世の中にいることも、とてもうれしい。心の奥深くまでが温かくなるようでした。

そういった多くの人の心に支えられて、わたしの人工肛門に対する思いは徐々に変化していったのだと思います。


……そしてある時、ついにハラに目を向けることに。

「こ、これは……!!!」


(「腸閉塞は突然に<其の十一> ハラに生き物??」に続く)

一輪の朝顔
素朴に咲く一輪の花 
わたしの行き着いた人工肛門に対するイメージは、こんな感じ
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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~ Comment ~

NoTitle

続きが早く読みたいです!考えてみればみんな肛門があるわけですよね。。その肛門の代わりに人工肛門があるだけの話でちょっと場所が違うだけで全然おかしくないじゃないですか。まあかつらや入歯であることを恥ずかしくて隠す人もいるわけで、やっぱり人と違う体であることにコンプレックスを抱く人は多いのかな。それを明るく公表するマリさんは本当にえらいと思います。良いお医者さんと出会えて良かったですね。それにしても野に咲く朝顔のように可愛い!ってかなり気になります。

どきどき・・

うう~気になる気になる~
続きを読みたい~
でも、ほんと辛い中にもいろいろな優しさがあるよね。。

このシリーズ、本当に感動するんだよね
マリさんの思考と医療従事者の方々の姿に

病の辛さや痛みを取り除くのに、医療技術が大事なのは勿論だけど、同じくらいに思いやりが大事なのかもしれないね
医療は人がしてる事だもんね


  • #312 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.09/10 23:40 
  •  ▲EntryTop 

>ルッコラさん

そうなんです!
全然おかしくないんですよね。でも、やっぱり立ち直れない人は大勢いるみたいです。
看護師さんはそれでも全然さっぱりすっきり、カワイイとか言うし、「あ、そんなかんじなの?」と思い始めてしまえばこっちのものなんですよね。みんなそう思ってくれるといいなと思います。

外科のW先生、今後はラブリーW先生として登場します。本当にいい先生に出会えてラッキーでした。あ、ルッコラさんのワンコ!

>kikako さん

私も早く続きが書きたいです〜。

病気から得る経験って、こんなに珍妙で深いと思いませんでした。
看護師さんやお医者さんの人間力は圧倒的でしたね〜。優しくて、頼りになって。
そんな人になりたいです!

>ちっくたっくぼんぼん さん

ううう〜、ありがとうございます。

思いやり、それが何よりの薬ですよね。
痛い時でも、ジャニーズ先生の力強い言葉でかなり落ち着きましたもん。
そういや、夜中に次の手術のことを思って眠れなくなった時も看護師さんがしばらくそばにいてくれたなあ。
で、寝た。

気は心ってやつですね!!(^▽^)

初めまして❤

マリさん、初めまして。
アイビーです。
友人が子宮頸がんになり、広汎子宮全摘手術を受けました。
なんとか彼女の応援がしたくて、自分なりに勉強しようとネットをみていたらマリさんにたどり着きました。一気にブログを読みました。なんだか、暖かくて涙が出ました。ゴキのあたりは大笑いしました!
私に何ができるか分からないけど、友達の為に、自分の為にマリさんのブログを読みたいと思いました。
これからもよろしくお願いいたします^_^

>アイビー さん

アイビーさん、初めまして!
コメントをありがとうございます(^^)/
たどり着いていただけたのも、縁ですね。うれしいです。

お友達、辛かったでしょうね。それを見ているアイビーさんも。
でもほんと、そんなに親身になってくれる人がいて、お友達は幸せですね。
私も入院中、ネコの笑える画像や笑い話などをちょくちょく送ってくれる友達がいました。送ってくれることよりも、その気持ちに癒されましたね。良い友達を持てた自分の幸運もありがたいなあなんて。

ゴキ、笑ってもらえてうれしいです〜(^▽^)
書いた甲斐があります。

こちらこそ、よろしくお願いします!
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