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通院日、感情の波をいく<其のニ>

通院日、感情の波をいく<其のニ>

(「通院日、感情の波をいく<其の一>」の続き)

「ルンルンな通院」から一転、たまたま手に取った本から、感傷と自己嫌悪と複雑な感情の輪の中をゴロンゴロンと転げ回るダンゴのような状態に。

わたしの知らない困難の中にいる人々の気持ちについてはもっと考えていこう。これからの課題のひとつにしよう。それには、そういった人と多く接している医療者の話が聞きたい。そう思いました。

そうはいってもまずは受診。
なんとかその傷だらけのダンゴを心の端に寄せておき、そして受けた癒し(診察)でだいぶ穏やかな気分になったのでした。この時点で心の波は平常値まで回復。

診察ではCTの結果を見ながら、おなかにむくみがありますね、という話に。
子宮摘出と同時におなかの中のリンパ節を全て取ってしまったため、リンパ液の流れが悪く、下半身がリンパ浮腫になりやすいんですね。病気の治療には、タダでもいらないオマケが付いてくることも多くあるのです。
まあ、むくみとそのケアすでに日常になっているのですが、できることならもっと状態をよくしたい。ということで看護師さんを紹介していただくことになりました。

診察後、パンフを握りしめて向かった先は地下一階。
いくつか扉を抜けた一角に、その場所はありました。その名も「がん相談室」。
待合室には病気や心のケアに関するパンフレットのほか、一般図書も。
一年以上通っていて、通算3ヶ月ほど寝泊まりした病院だというのに、こんな場所があったとは。制覇できてなかったことが、ちょっとくやしい。

そして出会った、看護師エムさん。
どんな方かと思えば、エムさんはいわゆる「緩和ケア認定看護師」なのでした。

緩和ケア認定看護師というのは、病気や治療の苦痛症状の緩和や、患者や家族への心理的ケアの専門家。

これはわたしにとって、運命的出会いだったといっても過言ではない。
なんてナイスなタイミング。今、一番話がしたい人が目の前に現れるなんて。オー先生、ナイス!

ここでテンションはグググと上昇。
正直、むくみのことはどうでもいいから、さっきブックオフで感じたことについて話がしたい。したいしたい!
それでも一応、むくみの相談ということで尋ねているので、先に飛び出していきそうな舌を両手で抑えてむくみの話を始めたのでした。

そして15分後、「むくみとは別に、こんなこともお話したいんですけど……」と始めたところから、話がどんどん盛り上がっていくのでした。がん患者の緩和ケアについての話、在宅医療の話、患者さんの生活の質の話、障害の話にまで広がり、お互いにいろいろなアイデアも飛び出してきて、超・興奮状態。アドレナリンが出まくりです。15分の予定が1時間くらいになっていました。

それでお別れするも、ハイな気分が止まりません。まるで、脳内の思考の円盤がフルスピードで回転しているようです。
お聞きした話や、溢れ出るアイデアを受け止めるために、すぐさま近くのカフェに入ってメモを取りまくるのでした。案の定、術後から続く腸の不調でおなかが痛くなりながらも、書く手が止まらない。

落ち込んだ状態からパワーを取り戻しただけでなく、希望までもらってしまった。
どういうわけか、むくみの調子もよくなっていたりして。
やっぱり、すてきな病院。そして、すてきな人たち。

エムさんは、この病院の本院でイベントがあるときなど、ボランティアをされることもあるのだとか。
単なる「仕事」というよりも患者への思いやりや情熱を強く感じます。そういう人がこの世の中にいてくれることが、とてもうれしい。

社会の多くの人が、したくもない仕事をして時間をやり過ごしているだけなのに、この違いはなんなのだろう。
わたしが出会った医療にたずさわる人々の向上心や患者へのあたたかい気持ちはなんだろう。
まさに命をかけた場面や絶望している人たちを目の当たりにしてきたからだろうか。

もしかしたら、日常的に立っている土俵が違うのでしょうか。
医療の現場とは、常に、震災直後の被災地にいるようなものかもしれません。崩れたがれきの下で、肉体的にも精神的にも助けを必要としている人が大勢いて、その中で救援者として走り回っているような。

この日は、いろいろと考えさせられました。頭の中が大忙しです。
あのとき、手に取るべく本を取り、悩むべくなやみ、そして出会うべくしてエムさんに出会ったのかなとも思います。

最後は果てしなく気分が上昇して一日を終えることができましたが、下落したときに感じた無力感はきちんと覚えておこうと思います。そして時に思い返し、自分の感じたことのない感情を持っている人がいることを忘れず、理解していこうと思うのでした。

花とてんとうむし
わたしだけが、たまたまやわらかい花の上に降り立ったのではないと信じたい
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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~ Comment ~

NoTitle

感情の波乗りはドキドキだったようだけど、穏やかな浜辺に降り立ったようで
こちらまで笑顔になりました☆
体だけでなく、こころの痛みの緩和ケアのプロ。出会えて感謝ですね。
うん。必然だったのですね。

>ゆるり さん

話したい人と出会ったのがあまりにナイスタイミングだったので、驚きました。
スポーツ後のような爽快感があって、スッキリ〜(>▽<)/

ビッグウェーブもたまにあるといいですね。
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