vs. 副作用<其の五:ぬけげ準備>

vs. 副作用<其の五:ぬけげ準備>

脱毛が始まってからというもの、日に日にシャワーの排水口に溜まる髪の量が増えていきます。溜まりすぎて水が流れなくなるくらい。
それをまとめてゴミ箱に入れるときは、「おつかれさま」と言って投入します。
ちょっと切ない。

抜けた髪はアフロのようにボリューミー。一回分が両手に山盛りのことも。それが2〜3日分たまってくると、ゴミ箱に人間のアタマが入っているように見えます。
ちょっとおもしろい。

そんなこんなで、2度目の抗がん剤投与の時にはだいぶ抜けていました。
抜けたというより、「抜いた」に近い。
わたしの受けた化学療法は毎回入院。病院のシャワールームで排水口に流れていくのは髪がかわいそう(あと、多分迷惑)だという気がして、入院前のシャンプーのときに手櫛で落ちるものはできるだけ落としたのでした。そうすると部屋で落ちることも少なくなり、なかなかよし。

ところでこの髪、抜ける前にバリカンで刈ってしまおうか、長いままがいいのか、いろいろと迷いました。

結局選んだのはボブ。
理由はまず第一に、長い髪が抜けることにショックを受ける可能性を考えて。
次に、短すぎると抜け落ちた毛が枕や衣類に入り込んでたいへん、と病棟の資料にあったから。
ついでに、どう抜けていくかの観察にちょうどいい。(刈ってしまうとわかりづらい)

結果的に、いい長さだったと思います。
落ちても拾いやすく、排水口にたまってもロングほどのインパクトはなし。抜けずに頭皮に残った(または抜け途中の)少量の毛も、帽子やスカーフから軽くのぞかせたりできてファッション的に使いやすい。ロングが少量だと、とても寂し気になっていたと思います。

髪を切りに行ったのは入院中。
子宮摘出の手術後、継続して化学療法を始めることになっていたので、1時間ほどの外出許可を取って病院近くの美容室で切りました。美容師さんの話では「患者さんもよくみえます」とのこと。おそらくわたしと同じ境遇の人たち。美容師さんもどことなく切ない感情を持ちながら切っているのだろうなあと思いました。
それ以上なにも聞かず、それでも体を気遣いながら進めてくれます。切った髪が何かに使えるかもと思いもらって帰ったのですが、美容師さんはそれもとても丁寧に整えてくれました。
遠くまで行けないため仕方なく行った美容室なのに、とてもすてきな人に出会えて逆にいい時間になったことを思い出します。

病棟へ帰宅?後の回診で、女医さんはみんな「かわい〜〜」と言ってくれていい気分。
その間、主治医のオー先生

「はっはっはっはっはっはっ」

と、にこやかに笑い続ける。

な、なにがおかしいんですか……。もしかして、すでにカツラみたいと思ってる??(自分でちょっとそう思っていた)

ともあれ、話題になってなにより。



副作用シリーズはこちらもどーぞー。
マリさん vs. 副作用 <其の一> 副作用ってどんな?!
マリさん vs. 副作用 <其の二:治験> 治験に参加してみた
マリさん vs. 副作用 <其の三:副作用始動!> ダルダル副作用
vs. 副作用<其の四:ぬけげで思う>ぬけげに感じるあたたかみ
生き物(蝶とお花)
蝶って、羽のふちがフサフサしてるんですね
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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