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シケた帰宅騒動

シケた帰宅騒動

「雨が降っているし、ゴミ出しは素早く片付けよう」と、心では思いつつ、動きはスロー。急ごうとしても、体がゆっくりにしか動かない。まるで、ゼンマイ仕掛けのロボット並みのぎこちない動き。そこで、「ハッ、術後だった!」と思い出したキグチです。



時間はさかのぼり、退院直後のお話。

看護師さんたちとの感動の(?)別れから、約5分後、自宅に到着。実にあっけない。
ついさっきまで、大勢の人の中にいて、その中でも自分の場所が確保されていて、顔を見ると声をかけてくれる看護師さんがいて。
それなのに、たった5分で俗世界に戻ってくるなんて。気持ちが切り替わる前に、戻ってきていました。体調が万全でない今、それはとても助かるのですが、心理的にはある程度の時間が必要なようです。
(そう考えると、技術の発達で移動時間がどんどん短縮されているのはありがたいものの、“どこでもドア”級のものはいらないな、と思います)。

ともあれ、しばらくぶりに自宅の玄関を開けるのでした。

すると、しばらくそこに留まって動きを止めていた空気を感じました。長期間、ただじっとしていたような、濃い空気。気体ながら、かすかに重みを感じるようでした。床は一歩踏むたびに、ミシリ、と音を立てます。木が膨張していたのでしょう。つい数週間前にはスタスタと歩いていた廊下が、空き家のもののよう。
こうやって、人のいない空間というのは変化していくのだと感じました。

部屋は出て行った時のまま。
入院の朝、急いで洗ったフライパンがコンロにおかれ、イスにバスタオルがかかったままではあるけれど、せわしなく準備していった割には意外と整然とした、自分の部屋。あまりに時が止まっているようで、これから入院に向かうのではないか、という錯覚さえしてしまう。
でもハラには新しい傷があるし、ちょっと切ないし、やっぱり帰ってきたのだなあ。

そんな風に1〜2分シミジミしたところで、空気の淀んだ部屋に風を入れようとベランダの窓へ近づいていきました。

窓には白く薄い布をかけてあるだけ。日が長くなったからか、曇りのせいか、太陽の傾きを感じさせない明るい光がホワンと布を照らしています。窓はフィルターにかけられたようにうっすらと見えていました。

その窓に、不思議な横線が一本。外にある何かが透けて見えているのだろうか。
いや、それにしてはハッキリしている。サッシの下だし、どう見たって、おかしい位置にピーっと横線が走っている。

(もしや、これは……)

そおっと布を上げてみると……、そこにはくっきりと三角形の穴が。
そして、窓の鍵が開いている。
窓の内側にはきれいな三角形のガラスが落ちている。

ヒェーー!やられたっ!!
空き巣だ!

なんとまあ、入院中に人生初のドロボーの来訪を受けたわけです。
穴からスーっと吹き込んでくる湿った風が微妙な無情感を誘います。

しかし、物色された形跡はない……。無くなったものもなさそう。入院出発の追体験をしてしまうくらいだから、多分部屋の様子は変わっていない。

よく見ると、窓の下側に付いているオマケのような補助錠が立ち上がったままでした。そのために、コソドロ野郎は侵入を断念して去ったようです。

コソドロの行動を想像するとこんな感じ。

1階ながらかなり高い位置にあるベランダによじのぼり、窓の鍵がある位置にきれいに三角形に切り込みを入れ、ツンとガラスを押し入れる。そして、にゅ〜っと指先だけを差し込んで、カタンと錠を下ろす。「しめしめ」とばかりに窓を引いてみたらオマケ錠のために開かなかったという。
「チェッ」と一昔前のマンガで出てきそうな舌打ちのひとつでもして、ポケットに両手をつっこみ、肩をすくめながら足早に去っていった……。

指一本でも侵入してきたのは気持ち悪いですが、ほんと、ムダな気疲れをする羽目にならなくてよかった。オマケ錠さまさまです。

のちにやってきた刑事さん曰く、プロの手口だそうです。
ガラス屋さんも、この穴の開け方はうまい方、とのこと。
そこまでプロならもっと金がありそうな家を狙え〜。フンッ、小心者!(上から目線)

本当は前回の『サラバ、病棟』に帰宅後までを入れて、そのラストに、「サラバ」をブラジルポルトガル語の「Saravah(祝福あれ)」にかけてクサいエンディングにしようと考えていたのに。
コソドロのせいで、シケたオチになってしまった。

でも、「祝福あれ」で締めるなんて、わたしが思う以上にクサ過ぎかも。そう考えると、このオチで正解だったのかな、と思うのでした。
コソドロのお上手な穴
しばらく、風通しのいいおうちでした
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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~ Comment ~

やれやれ

気持ち悪いね〜
でも未遂に終わってなにより。
色々手続きが身体や心の負担になるんじゃないかと心配。
けど、なかなか冷静なようでご立派ですね!!

泥棒(゜ロ゜;
しかもプロ!嫌だねー(--;)
でも一歩も侵入できずで何より
補助錠って大事だね!
マリさんも無事で何より(^^)
いい時に入院してたかも!
いや、入院してたから狙われた?
いずれにせよ用心してくださいね
  • #74 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.06/09 23:56 
  •  ▲EntryTop 

NoTitle

ひぇ~それは大変でしたね。
補助錠いい仕事してくれましたね。

入院中でよかったのかも。
万が一顔を合わせていたら…i-282

術後を忘れるくらい経過が良くてよかったです~

>maru さん

未遂で助かりました。それでも割れたガラスの交換に管理会社やガラス屋さんとやりとりしたりが面倒くさいので、入られていたらさらに大変だったろうなと思います。
セキュリティ強化対策を思案中です!

>ちっくたっくぼんぼん さん

入院中に一度、おかしな夢を見たんですよね。場所は実家だったんですが、頭おかしい子供の集団に家のまわりを囲まれて、侵入しようとあれこれ工作されるという。コソドロがやってきたのはその時だったのかな?なんて思ったりして。
ほんと、補助錠大事です!あと二つ三つ増やそうと思ってます。

>みっこ さん

補助錠、プラスチックのちびっこなのにエライです!
居空きが一番嫌ですよね。なにより気持ち悪いですもん。
お巡りさんが、このあたりでは空き巣被害はあまりないんだけどね〜と言っていました。ウムム、お散歩中のコソドロがたまたま見つけたのかしら。

今回の入院は少し長めにいさせてもらいました。そのおかげでだいぶ回復した状態で帰ってこれたのがよかったです!

退院後の帰宅を思い出しました!

退院後、浦島太郎になった気分だったのをリアルに思い出しました。。
そして、大変でしたね。空き巣なんて怖いです!
補助錠がいかに大事かがわかりましたよw
良い教訓をありがとうございます。そして、コメントもいただき感謝しております ^^

子宮摘出と重症貧血のブログ:じゃすりん・
http://pinkbeach.seesaa.net/

>じゃすりん・ さん

退院後の帰宅は旅行帰りとは違う、何か微妙な感覚ですよね。よりじんわりするというか。
もう空き巣にはロックが二つあることが知られてしまったので、さらに強化を考えています。追加のロックを2つとアラーム!玄関も強化します。ガラス破損だけでも処理がとっても面倒くさいんですもん。触らせもしないくらいやろうと思います。
じゃすりん・さんのブログ、ちょくちょく寄らせていただきますね。
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