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情けの外出許可

情けの外出許可

話は少し戻って、化学療法決定が告げられた翌日の朝。

回診に来たOT先生が突然、「外出してきていいよ」と言い出しました。病院の中だけじゃイヤになっちゃうでしょ、とのこと。(ちなみに、OT先生は主治医のオー先生とは別モノ。チームで治療をしているので、いろいろな先生がやってきます)。

どうやら、化学療法をすることが決まって落ち込んでいるだろうと気遣ってくれたようです。
OT先生は回診に毎回参加しているわけでもなく、実のところ、からみの少ない先生。それでもそれぞれの患者の状況をしっかりと把握しています。そして、この時のように気配りもしてくれる。

余談ですが、そのあたりがこの病院の婦人科のすごいところ。

これはOT先生に限ったことではなく、研修医からなにから、ひとりの先生や看護師さんに伝えたことでさえ、治療に関わる医師全員に伝わっているのでした。おそらく、回診の前にカルテを確認して頭にたたきこんでいるのではないかと想像します。
こういった情報の共有化とその認識は集団で仕事をする上で非常に重要ですが、なかなかできないのが現状。しかもそれをするだけでなく、感情のレベルにまで噛み砕いてひとりひとりと接しているのがスゴイ。個人の意識レベルが高いのか、はたまた指導の仕方なのか、またまたそんなことが気になってしまいます。(次の入院で聞いてみよう)。

で、実はまだ術後のヨタヨタ歩きで外出は体力的にキビシイんじゃないかなと思いつつ、OT先生の気持ちはうれしかったので出かけてみることにしました。

しかし、それは想像以上に容易ではありませんでした。
まず、病棟から出口のあるフロアへ降りるだけで背中は痛み、気分が悪くなってしまいました。そこで10分の休憩。そこから外に出て大通りを歩いて、また休憩。付き添いの姉の腕をつかんだまま横断歩道をノロノロ渡って、コンクリート塀に腰かけて休憩。しょうがないので、すぐそこにあったドトールを終点と決めたのでした。病院から徒歩2〜3分の駅まで行ってみるはずが、その半分で終わってしまったという。

わたしの場合、術後に回復してきたところで腹痛に襲われ体力再低下・点滴再開、というイベントがあったので、状態としては通常の回復具合よりもよろしくなかったと思われます。それにしても、体力や筋力とは、相当急速に落ちていくものなのだと実感するのでした。

そんなことがありつつも、化学療法を始めるまで、実に3回も外出しました。

2度目は車で5分の自分のアパートまで、なんとなく帰ってみるか、ということで帰宅。3度目は抗がん剤副作用の脱毛にビビる可能性を考えて、病院の近所にある美容室にてロングをボブにヘアカット。実際には髪が抜けても全くビビりませんでしたが、それについてはまた改めて。

入院中の外出はいちいち大変。
病院から一歩出るだけの行為に、看護師さんは先生を捕まえてサインをもらい、注意事項や緊急の場合の対処の仕方などを説明をし、家族のだれかが付き添い、休日の場合は守衛さんに許可証を確認してもらわなければなりません。
それだけたくさんの人の手をわずらわせるだけの価値があるのだろうかと少々申し訳なく思いながら、人々がなんら変わらず日々の活動を続ける世界へと足を踏み出していくのでした。

普段はなにも考えず、当り前にスタスタ歩いて行くアスファルトの道。壁に閉ざされていない果てしない空間。
身体がぎこちないことで精一杯でそれほど開放感を感じたわけではないけれど、逆に、ああ、カゴの中にいたのだなあと思ったものです。不満の意味ではなく、ただ漠然とそう思うのでした。

それからしばらくの間、退院しても行動範囲は半径2キロ。ちょっと広めのカゴ生活が続きます。
病棟からの眺め
東京23区ながら、ちょい田舎のため眺めがいい
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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~ Comment ~

NoTitle

こんばんは^^
外出許可下さるなんて、先生優しいですね。
私は病室が暑くてしょっちゅう外来に下りて風にあたっていました。
病棟の床と、外のアスファルト、なんであんなに違うんでしょう。
この病室、私の入院していた部屋と似ています!どこもこんな感じなんですかね。
いかにも相部屋~っていうガヤガヤした感じを想像していたので拍子抜けしました。(古いのかな^^;)

>pusu さん

おはよーございます!
最近の病院はホント、きれいですよね。昔働いていた病院ではベッドの間隔がロッカー1個分、一部屋に8床でギュウギュウでした。だれもカーテン閉めなかったし。
床とアスファルト、そうなんですよね。頭では全く意識していないのに、体はちゃんといろいろ気付いているんだなあと思います。後で頭が追いついてくるかんじ。
もし病棟の床がアスファルトだったら……と想像してみました。少々ブキミです。
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