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狂戦士的、抗がん剤

狂戦士的、抗がん剤

化学療法、抗がん剤、放射線治療……。
正直言って、わたしはその区別があまりついていませんでした。

医師との話の流れから次第に、“化学療法=抗がん剤、放射線治療は別もの”ということが分かってきたくらいで。ちなみに今は放射線治療の中でも、よりピンポイントで治療できる“中性子”を使った治療法もあるそうです。名前だけでも最先端な風格。なんとも近未来チックです。

今回、わたしが受けたのは“TC療法”という抗がん剤治療でした。“タキソール”と“カルボプラチン”というお薬を使います。全6回、3週間ごとに2泊3日で入院して、点滴で注入します。

抗がん剤とはおもしろいもので、激しく増殖する細胞を見つけて攻撃するんだそうです。そのため、がん細胞はもちろん、毛根や血液製造工場である脊髄のような細胞にも見境なくとっかかるという、まさにバーサク状態。(ゲーマーでない皆様、バーサク状態とはパワー満載な狂戦士状態のことであります)。彼らは、いい人であれ悪い人であれ、人一倍働いている人であれば情け容赦なく成敗してしまうわけです。そうすると社会(身体)の重要な機能が一部ストップしてしまうのですね。主には白血球や毛根が影響を受けます。
で、当の戦士たちは「わーい、やっつけたー」とばかりに体外へと去っていく。そんな愉快で危険な、カリブの海賊みたいなやつらを迎え入れるのでした。

で、実際の投与ですが、実に6本ワンセットで、6時間もかかりました。

まずミニサイズの点滴を3本。吐き気止めやアレルギー防止のためのお薬だそうです。それらはいわゆる点滴っぽくポトン、ポトンと落とすのではなく、タタタタタタ〜と手短かに流されていきます。点滴がいつ終わるかと見回りにくる看護師さんが忙しそう。

つづいて4本目には、本番のタキソール隊。3時間かかります。
これが強力な薬らしく、一定の速度で液が落ちる機械に管を通して行います。開始前には看護師さん2名で書類上の薬の量と点滴バッグに書かれた量をダブルチェック。量は体重と腎臓の状態などから計算するんだとか。心電図計を付け、看護師さんに血圧を計られ、さらにお医者さん立ち会いのもと開始です。

その仰々しさが割とおもしろい。初めてのときは少々緊張しましたが、一度何もなくやり過ごせれば、ああ、こんなもんか、と思うもの。それでも2度目以降にアレルギーが出る可能性があるので、毎回同じようにさまざまな機材や人々を動員して行います。で、やっぱり何も起こらないので、せっかくお集りのみなさんと楽しく雑談するのでした。

お医者さんは5分ほどで去り、看護師さんがちょくちょく血圧を測りにくるほかは点滴を持って自由にウロウロしてOK。心電図はワイヤレスでナースステーションに送られているというハイテク装置。点滴の機械といい、重厚な機械をまとって歩くのは少々特別な経験で、まんざらでもない気分。「あなた、ずいぶん元気そうだけど何の病気?」と他の患者さんに言われることもしばしば。それもそのうち飽きてきて、大半をベッドで本を読んだりYouTubeを見たりして過ごすのですが。

この薬のいいところは、生理食塩水に溶かし込んであるというところ。点滴バッグが「生理食塩水」なので、ぱっと見、とっても平和。
第一印象が大事なのは薬も同様。いや、薬こそ大事かもしれません。「ザ・抗がん剤」みたいなオドロオドロしい風体であれば、ただでさえ重苦しいイメージのある薬なのに、精神衛生上よろしくありません。
タキソールの後に入れたカルボプラチンも生食に混ぜてありました。これにはずいぶん安心感を与えられたという記憶があります。

また、点滴中に副作用が少ないことも大きな利点。タキソールにはアルコールが多く含まれているため酔っぱらったようになってしまう人もいるそうですが、わたしは元々そこそこお酒を飲む方なので影響されず。試しにタキソール中に昼寝をしてみたら、ピクニックでビール飲んでそよ風に吹かれながら寝るくらい気持ちよく眠れたので、やっぱりアルコール入ってるんだなと実感したくらいでした。

不調として現れる副作用が始まるのは、この薬の場合、投与から2〜3日後から。それまでは体力を温存するくらいで、普通でいられます。“点滴=副作用”という関連付けが脳の中でされないことは本当にありがたい。そのおかげで、毎回の抗がん剤入院が、仲がよくなった看護師さんやお医者さんに会いに行く小旅行のような気分でいられたのだと思います。

それにしても、抗がん剤を受けている患者さんは本当に多い。
入院していて、自分もがんの治療を受けていると、同類の患者さんは見分けがつきます。日本人でがんになる人は2人にひとり、死亡する人は3人にひとりと言いますが、実際にそうなのだろうなと実感するのでした。

ところでカルボプラチンの点滴までだと5本だと気付いたあなた、すばらしい。最後に生食のミニ点滴を落とします。管の中に残った抗がん剤を流しきったら、おしまいです。おつかれさまでした。

抗がん剤点滴ちゅう〜
点滴が途切れるとハデなアラーム音が鳴り響く、近所迷惑な機械。しかも自分で止められない。
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]
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~ Comment ~

はじめまして

マリさんのブログ一気に読ませていただきました。
びっくりな共通点がありましたので、思わずコメントしちゃいました。

私のがんもマリさんのがん同様に見た目凄くキレイながん?でした。
私の子宮を見た3人の医師、誰一人がんを疑う人は居なかったし、最初に見てもらった県内では有名なベテラン婦人科医にはキレイな子宮と太鼓判押されたくらいです。
そして、がんと診断される1週間前まで無駄な手術(円切)を希望する迷惑な患者と思われてました。

それが切ってみたら“進行がん”。医師もびっくりの全然予想外の展開。

マリさんの記事を読んで、このタイプのがんが最近増えてるって言う医師の言葉にゾッとしました。

あと、告知や説明の時に一人で聞きたいタイプってところも凄く私と似てるな~と思いました。
病院に家族が付いて来るのって凄く嫌ですよね。告知だって自分一人で充分。
自分自身の事なんだから自分の中で病気のこともそのときの感情も処理していきたいのに、家族が側にいたら思うように消化出来ないというか、はっきりいって邪魔くさい。
家族が悲しげな顔した日には「ちょっと待った~」って思っちゃう。「なんであなたがそんな顔するの~?」ってね。笑

そんな私の性格、周りから見たら変わってるって良く言われるから、マリさんの記事読んで「ここにも居た~」って嬉しくなっちゃったよ。

って勝手に自分と同じタイプだと思っちゃってますが、違ってたらごめんなさい。

これからも一読者として宜しくお願いします。
それから…
絶対絶対がんに負けないで!!

>nami さん

はじめまして〜。
コメントありがとうございます!

すごい!気持ちも体験も、ばっちりその通り。

がんについて初めて家族に話したときも、すごく気を遣いました。実は病気自体よりもその方が面倒くさかった。せっかく心配してくれているのに申し訳ないですが(笑)

現在の主治医はわたしの症例の治療法について国立がんセンターの先生に相談されたとのことでした。現在はそういった横のつながりをしっかり築くようになってきているそうです。なので、わたしたちのような例も広く認知されるようになるのではないかと思います。

それにしても、ホントに発見しずらいのですね。友人に、前のクリニックの先生はヤブだったんじゃないか、と言われて心から反論できないのが残念だったのですが、namiさんのお話を聞いて、そういうことも往々にあるというか、普通なのだと感じました。クリニックの先生はとてもいい先生だったので信じていたかったんですよね。

ではでは、お互い楽しんでいきましょう〜!
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