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病気じゃなくても病院に行こう!<食事療法のお勉強編>

病気じゃなくても病院に行こう!<食事療法のお勉強編>

病院は“体の具合が悪い時に行くところ”ではありますが、診療以外のことを行う時もあります。特に大きな病院ではレクチャーなり、ちょっとしたイベントなりを行うことも多く、気軽に訪れて楽しめる場でもあるのでした。

先週末に参加したのは、順天堂大学練馬病院のがん治療センターで定期的に行なわれているイベント。今回は、管理栄養士さんによるミニレクチャー「がん治療中の食事療法」と、臨床心理士さん主催のボランティア企画「お花を作りつつみんなでお話しよう」的なものでした。

●ちまたに騒がれている「食事療法」

「食事療法」については、ちまたで様々な情報が飛び交っています。「コレを食べればがんが治る」「コレががんを悪化させる」みたいなものがウロウロし、右往左往してしまう患者さんも多いもの。

最近騒がれているものとしては:
・「ゲルソン療法」(無塩、動物性たんぱく質の制限、玄米などの炭水化物を中心に摂取するなど)
・「ケトン食」(たんぱく質をしっかり摂取、バターOK、糖質の制限などで、ゲルソン療法の真逆)
・「MMTS」(ブロッコリーを摂取)

など。それぞれ、実際問題どうなんだ、というお話がありました。結論を一言で言うと、こんな感じ。

・「ゲルソン療法」—>科学的根拠はない
・「ケトン食」—>こちらも、試験が少数すぎて科学的根拠アリとは言えない(18人中5人に回復が見られたが、そもそもの試験数が少なすぎ)。しかも、がん種によっては悪化するリスクが明らかになっている
・「MMTS」—>生で食べることが必須なため、ムリありすぎ

いずれも「食事がストレスとなってしまう」「栄養が偏る」「継続が難しく非現実的」「特定の食品が“がんに効く”という科学的根拠はない」とのことでした。

余談ですが、食事については、毎月、撮影とレポート作成で参加させていただいている国立がん研究センターのセミナー「希少がん Meet the Expert(※)」(毎月第2金曜日開催)でもよく出る質問です。登壇されたいずれの先生も今回の栄養士さんと同様の見解で、患者さんに質問された場合は「ストレスのない食事をしてください」とアドバイスしているそうです。

そのほかレクチャーでは、「食べられない時に効果的に栄養を摂取する方法」、「治療の副作用で味覚がおかしくなっている時の対処法」などの解説がありました。そのあたりは昨年とほぼ同じ内容だったため、「『がん治療中の栄養講座』@病院」にて。

最後には様々な経口栄養食の試食をし、さらにたくさんのお土産(サンプル)をいただいて帰ってきました。むふふ

栄養補助食品2
お土産のなかみ・1

栄養補助食品はたくさんの栄養を凝縮させているためか、どうしても甘みが強くなる傾向があるようです。しかし、最近ではコーヒーゼリー風なもの、ご飯に乗せて食べる「ご飯ですよ」的なものなど、一昔前には考えられないほど種類が多く、味も多様化しています。特に、チーズケーキ風のものはマジでチーズケーキそのものでおいしかったです。食品メーカーもいろいろ試行錯誤してくれているのはありがたいことです。

栄養補助食品1
お土産のなかみ・2「ごはんに合う」シリーズ

難点は、それぞれ「食品」であるため保険がきかないうえ、通常の食品に比べて少々お高めなところ。ただし、「エンシュア(250kcal/250ml)」「エンシュア・ハイ(375kcal/250ml)」など、保険がきく栄養補助食もあります。医師に処方箋を書いてもらい、薬局で購入します。バニラ・黒糖・バナナ・コーヒー・ストロベリーなど、味はいろいろ。ストロベリーは昔の駄菓子を彷彿とさせる懐かしい味。

いろいろ上手に組み合わせて活用できそうです。

ちなみに、順天堂練馬病院がん治療センターで行なわれているイベントは、この病院の患者さんでなくても参加できます。家族だけや、興味があるから、ということでもオッケー。近寄りがたいと思われがちな病院や病院スタッフさんが身近になります。

———>次回は「お花作りでお話しよう」について書きたいと思います。多分、すぐアップします。

※「希少がん Meet the Expert」は、メラノーマや肉腫、胚細胞腫瘍などの希少がんを、国立がん研究センターの専門医が解説する、患者・家族向け無料セミナーです。診断方法や現在の標準治療法から、今後期待されている最新の治療法まで、詳しく聞くことができます。先生に加え、患者会の方などが一緒に登壇するQ&Aもあって、とても面白く勉強になります。(要予約)

「希少がん Meet the Expert」の詳細はこちら!
https://oncolo.jp/rarecancer_mte/

紫陽花2017
今年はいつにも増して紫陽花がきれいだった気がします お花が元気だと、気持ちも元気になります
[お散歩中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]

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~ Comment ~

科学的根拠はない

木口さん、1.5か月ぶりの記事ですね。

この記事を書く勇気がすごいと思いました。

その通りです。
科学的に証明するのは非常に困難です。

でも、僕はこんなこと書けないなぁ。
藁をもすがる気持ちで、(無駄な)努力をしている人がたくさんいるから。

誤解しないでください。
このコメントは木口さんの記事の批判ではなく、リスペクトです。

直腸がんになった僕の考えは・・・
食事制限なんかしないで、逆に、いつ死んでも悔いが残らないように、これまで食べたこともないようなものをこれでもかというくらい探しまくって食べて死んでいったほうが人生を全うしたという感じしない?
です。
実際に僕は、生死は運命に任せる決意でしたから。

NoTitle

お久しぶりです^^

お土産のメイバを見て、初めてストマを造設した時のことを思い出しました。
あの時は腹膜炎で敗血症にまでなって、術後回復が大変だったのです。
術創の回復が遅く、経口で栄養を摂るようになって回復のスピードが早まったそうです。(経口の栄養てすごい)
その時、栄養を補うためにメイバのコーンスープ味とラコールが処方されました。
メイバのコーンスープ味は、飲み続けると喉が拒否するようになります。所詮コーンスープ風なのです。
今は味が改良されているでしょうね。
当時は「一生分のメイバを飲んだからもう要らない」と言っていました。
そんなことをふと思い出しました。

>KenUさん

最近は毎度久しぶりな更新になっています。コメントの返信も劇遅ですみません!

この記事を書くことに、特に勇気は必要ありませんでした(笑)
今回のお話は、「食事療法は、『現在のところ医学的にその効果が証明されてはいない』という専門家の見解」というもので、個人的な意見を述べたのではないですし。また、その専門家たちもこれらを「効果がない」と言っているのではありません。
仕事でたくさんの医療者に会う機会があるのですが、ある正統派のがん治療医からも、「食事療法で軽快した人がいた」という話を聞いたことがあります。私の友人にもストイックに食事療法を続けて、一時はがんが消えてしまった人もいました。(しかし継続が難しく、その後再発してしまいました)
しかし、ほんの数人の例では「治る可能性が高い治療法」となるはずもなく、データが十分に取られた通常の治療法と比較したら相当根拠の薄いもので、それを勧められないのは当然だと思います。

私個人の意見としては、やってみたいならやってみればいいと思っています。ストレスなく、楽しんでできる人もいるかもしれませんし。ただ、盲信的にはなってもらいたくないなと思います。そのためにも、「信じたい情報」だけでなく、「出どころのはっきりした研究結果」などを知っておくべきと思います。
また、それには医療者の対応の仕方も大切になってきます。患者が医療者に相談して、それがいかにも怪しい情報だったとしても、「何言ってんの」みたいな態度で一蹴するのではなく、気持ちをくみつつ答えられるような教育も必要だと思います。相談できる環境があることで、情報に振り回される盲信徒は減るのではないかな、などと思っています(^^)

>みっこさん

みっこさん、ほんと、お久しぶりです!
私も、特にストーマ造設の術後はしばらく点滴で生きていました(点滴であんなに生きられることもオドロキですが)。でもやはり、経口で栄養が摂れると違いますね〜!生き物の体って、ちゃんと通るべき経路を通って栄養を摂ることがもっとも効果的なんだなーと思いました。

でも、経口栄養食ばっかりじゃやっぱり飽きちゃいますよね。普通のご飯と違って好きで飲むものじゃないですし(><)
食って、それだけで楽しくもあったり幸せになったり、逆に好きなものが食べられなくてストレスになったり、だけど栄養は摂らなくちゃいけなかったり。そんな精神的な部分がすごくからんでいて、研究する人としてもいろいろ難しい分野なんだろうなと思いました。
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