ゾロゾロな回診③

ゾロゾロな回診③

(「ゾロゾロな回診②」のつづき)

一通りのがん治療を終え一息ついた2013年の年の暮れ、腸閉塞を発症。そのときは、子宮頸がんで入院したのと同じ大学病院の総合外科に入院したのでした。

最初の数日の回診は婦人科のときよりも先生の数が多いな、というくらい。全部新しく会う先生で、また一から覚えなおしか、と思っていました。

ところがある朝、突然に“ザザザザザザ!”という足音が押し寄せてきたのです。

なんだなんだ??こんなの初めてだ!
え……?どんどん近付いてくる!
この足音は、もしかしてわたしに向かってきている??

大勢の人間の気配がカーテン越しに漂ってきます。ゆ〜らゆ〜ら揺れる人の影でベッドまわりがほのかに暗くなったような……。

「木口さーん」

救急で運び込まれたときから面倒を見てくれているイケメン・ジャニーズ先生がわたしを呼んでいる〜!もしやもしや、教授さま大名行列がわたしのもとに?!

そこには、カーテンを開けきっても、ベッドの3辺を埋めても、収まりきらないほどのお医者さまが!全員の顔が見えないどころか、どこまで続いているのかさえ分かりません。白いロング・医者スーツを纏った面々がゾロゾロをはるかに通り越してウジャウジャ。

一番近くにジャニーズ先生が立ち、そして大御所、院長がずずいと登場。

総合外科を牛耳るのは、病院のトップでもある院長だったのです。(あ!この人見たことある!)といった具合で、まるで芸能人を目にしたようでした。

院長 「調子どうですか、はい、おなか見せてくださいね。あ、婦人科でアッペ……あ、盲腸の手術したのね」

(い、いや、ちがう……)という間もなく、院長退散。それに合わせて、またザザザザザという音とともにお医者軍団は去っていくのでした。ザバーンと寄せ、ザーっと砂をこすりながら引いていく波のように。かろうじてジャニーズ先生という貝殻を残して……。

ジャニーズ先生はそのあともしばらくベッドサイドに残り、わたしの様子をうかがってくれましたが、あの軍団に付いていかなくていいのかな、大名さまに怒られないのかな、とわたしの方が気が気じゃない。ハラハラです。

そんな大規模行列は入院中1〜2度でしたが、他の科に比べると日々の回診の人数はやはり多く、ちょくちょく見たことのない先生が増えていたりします。会うたびに「だれだこれ?」なんて顔を患者にされたらお医者さんだってイヤでしょう。回診のたびに顔と名札を確認し時には密かにメモして、先生がいなくなったらすかさず病院ホームページの先生紹介欄をチェックするのでした。

地道な努力が信頼関係を築くのです。(と、信じて。)

それにしても、おもしろいものを見た。

母の日の花

「もしかして、もしかして、もしかしたら最後かもしれない」と、思いつつあげた母の日の花

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~ Comment ~

院長回診御一行様、すごい(--;)
迫力ありますね(・・;)

ケーキ仕立ての花ですよね?
初めて見ましたがすごく綺麗!
貰ったお母さんが羨ましい(*^^*)

  • #4 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.04/17 22:06 
  •  ▲EntryTop 

>ちっくたっくぼんぼん さん

病院って、非日常でおもしろいですよね。医療従事者にとってはそれが日常で、そのギャップを感じるのもまた楽しいです(^^)

お花は長く楽しめる根っこ付きがいいなと思いまして。入院中にもらうお花も本当はその方がうれしいのですが、周りの患者さんの手前、ムリですよね〜。
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