ゾロゾロな回診②

ゾロゾロな回診②

(「ゾロゾロな回診①」のつづき)

ドラマやマンガなどで大学病院の回診風景を見たことはあったものの、それを目の当たりにするのは初めて。ずらりと並んだ先生方全員が一様にわたしを見下ろしています。わたしは無機質なベッドにこぢんまりと座ったまま。パジャマ姿が無防備極まりない……。そんな自分の身をどこに置いていいものやら、いったいだれと目を合わせればいいものやら。表面上はだまっていても、心の中では「あわわわわ」と声をあげています。おそらく、わたしの目線は先生と先生を行き来して、泳ぎまくっていたのではないかと。
それだけたくさん先生がいても、口を開くのはせいぜい2〜3人。残りの方々はジイィっと見ているだけ。それって見られている方としては少々気まずい。すっぴんの寝起き状態に限りなく近く、とても人さまに見せられるような風体ではないわけで、しかもずーんと立ち並ぶ初対面のみなさまの中心にポツッと座っているわけですから。
それも、「わたしのことをどのくらい知っているかは分からないけど、おそらくカルテを読んで、ある程度細かいことも知っているであろう初対面」の方々です。当たり前ではあるけれど、その一方的な関係に微妙な違和感を感じなくもない。そんな、日常生活にあまり起こることのないシチュエーションを、ここではだれもが経験するのです。
だからといって、お話する内容はなんてことのない普通のこと。「調子どうですか?」や「経過は順調です」とか、こちらから気になることを質問したりとか。通院のように待つ必要はないし、かなり便利でさえあります。

この病院では、そんな回診が朝と夕方、一日2回行われます。人数はあっさりと2人のときもあれば、学生も加えて大勢のこともあり。慣れないうちは、わざわざお医者さんがわたしのところまでやってきてくれることに恐縮して、その時間になると掛け布団や枕を整え、ベッドの端にちょこんと正座してお迎えしたりして。(刑務所か?)

日が経つにつれてどの先生とも顔見知りになり世間話などもするようになれば、“一方的”な関係の脱却に成功。ゾロゾロ具合に慣れてくると、回診の先生方は、この病棟という狭い世界でヒマしている自分のために足を運んでくれる、ありがたい来客になるわけです。(モチロン、病気を治してくれるだけでありがたいのですが)。特にわたしは長く入院していたおかげで、回診に見える婦人科の先生は全員名前も顔も覚え、廊下で会うと病気とは関係のないお話をしたりもしたものです。

だが、しかし……
婦人科のゾロゾロはまだまだ甘かった……!

<「ゾロゾロな回診③」へつづく>

がん告知直後

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~ Comment ~

本当にハッピーな感じで、読んでいるとこちらも気持ちが上向きになりますね(^^)

写真の笑顔も素敵ですよ(*^^*)
  • #2 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.04/16 22:37 
  •  ▲EntryTop 

>ちっくたっくぼんぼん さん

コメントをありがとうございます!
そう言っていただけると本当に励みになります。これからも続々アップしていきますので読んでいただけるとうれしいです!
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