横浜市立大の患者会「わいわいクローバーの会」に参加してみた

横浜市立大の患者会「わいわいクローバーの会」に参加してみた

横浜市立大学病院の婦人科腫瘍患者会「わいわいクローバーの会」に参加してきました。

参加した、と言ってもすでに1ヶ月前の話。
ですが、とても素敵な会なので紹介したいと思います。



「患者会」というと、通常は患者が中心になって行います。ところが、わいわいクローバーの会は患者だけでなく、医師も中心になっているのでした。そんな、病院をあげての患者会なのです。

この会は通常、横浜市立大で婦人科腫瘍の治療をしている方のためのもの。この時はスペシャル企画のため、部外者のわたしも参加することができました。

この企画ではNPOキャンサーネットジャパンでお会いした頭頸部がんサバイバー清水敏明さんの講演があるために、ぜひとも参加したいと思っていました。そして、以前講演でご一緒させていただいた横浜市立大教授・宮城悦子先生に会えるかもという期待もあったりして。

結果、清水さんの講演、宮城先生との再会、もうひとつの企画だったパーソナルカラー診断、さらには病院の患者会への取り組み方が見えるなど、期待以上に得るものがあった一日となりました。



清水さんの講演はがん体験のお話ながらユーモアのあるもの。しかしやはり、家族との関わりなどで深く悩む場面もあったようです。

「がん」はひとくくりにできるものではなく、実際にはそれぞれの生きている背景により抱えるものが大きく異なります。

清水さんは家族を支える立場にあり、奥さんも子供もいる方。それはわたしにはないものです。そういった違いにより悩むポイントも感じるものも大きく変わってくるものです。逆に、支えとなるものも違ってくるかもしれません。

それは、どちらの方が大変とか楽とかではなく、同じ「がん」という病気であっても、自分の知らないものを感じている人がいるということです。そういった、自分以外のがん体験者の心の内を知ることはとても重要だと思っています。清水さんのお話を聞くことで、そのひとつを垣間見ることができた気がしました。

わたしが受けた印象では、清水さんはもちろん大変な部分が多くあったものの、自分の中でそれをプラスに転換して進んでいくことができたのだろうと感じました。それはとても大きな力となるもので、語ることでさらに人にも伝わっていきます。

それも、文字を追うのではなく、その場にいて直接話を聴くことで受けるものはさらに大きくなると思いました。



この日はクリスマス前の祝日。病院はお休みです。
しかし、会にはたくさんの医師を含めた病院スタッフが集まっていました。

講演会後のお話会はいくつかのグループに分かれて行いましたが、それぞれに医師、看護師、心理士などが複数人含まれていました。

わたしのいたグループでは、宮城先生から「最近ハマっているもの」というお題が登場。自己紹介や病気の話+ハマっているものをそれぞれに語っていきました。

そういった会に、特に医師が参加してくれているというのは、わたしの知る限りとても珍しいもの。そしてとてもいい効果があるものだと思います。

たびたび書いていますが、わたしは、医療に最も大事なのは信頼だと思っています。この会では普段の診察では知ることの無い医師の人としての面を見ることができます。そして、こういった取り組みに積極的に参加しようとしている医療者の姿勢をとてもうれしく思いました。参加されている他の患者さんもそう思っているだろうと思います。

宮城先生に「休日なのに出てこられたんですか?」とお尋ねしたところ、ボランティアで参加しているうえ「楽しみにしていた」とのこと。

宮城先生は初めてお会いした時に「素敵な先生に違いない」と、ピピッと直感しましたが、やはりそれは当たっていたと思いました。

また、この会自体も、おそらくは患者にとって良いだけでなく、医療者にとっても得るもののある会なのだろうと思います。

どんなものであれ、善意だけを頼った会というのは、最初のうちはいいけれど、そのうち無理が出てくるもの。せっかく参加するのならお互いに何かしら得るものがあるのが理想です。

それは金銭的な意味だけではなく、この会の場合であれば「患者の気持ちを知る」ということがあるだろうし、「喜んでくれる人を見るのが嬉しい」という人もいるかもしれません。



その場の中に入って、自分の目で見、感じていくことはとても大事だと思います。人間の感覚というのは、頭で考えるよりもずっと多くを感じ取ることができるもの。ネットや本やテレビなどで知識を得ることはできるけれど、より広く深い感覚を得るためには経験が不可欠だろうと思うのでした。

◇◇

「わいわいクローバーの会」スペシャル企画の集合写真がFacebookで公開されています。Facebookのアカウントがあればどなたでも見れるので、よかったらコチラをどうぞ!
(真ん中の男性が清水敏明さん、その向かって右に宮城悦子先生、そのさらに右がキグチ、清水さんの左のスカーフの女性がパーソナルカラー診断の市川弘美先生です)

横浜市立大学病院の待合室
横浜市立大学病院の待合室には丸や鳥の形をした油絵のようなものが飾ってありました。海の風景が描かれていて爽やか!細かい気遣いが素敵な病院だと思いました 
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]

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~ Comment ~

良い病院ですね。

マリさん、お久しぶりです。
素敵な先生のいる良い病院ですね。
そして、素敵な出会いも。

マリさんの患者会報告を聞いて、本当にその通りだと。

癌という病気を体験し、共感することもあれば、その家庭環境や仕事、背景、病気の経過など、悩みや境遇は様々。
だからこそ、いろいろ学び、自分にできることをして、生かされた意味を知らないと・・。
仕事が忙しいと愚痴る事も、幸せな事だと思い出しました。
すぐ忘れるんだよなぁ。

なかなか他の病院に行く勇気がないし、様々な支援団体の活動に参加する機会を持てないのですが、マリさんの行動とブログで知る機会をもらってる事に感謝です。

>あうさん

あうさん、こんにちは!
素敵な人って、いるものなんだな〜と思いました。
改めて、人間っていいものだな〜と。

治療が落ち着いてくると、どうしてもいろんなことを忘れてしまいますよね。
それは良いことでもあるのですが、感じたことも一緒に薄れていくのがもったいないですね。
でも、それまで関心の無かったことに関心を持つ機会にはなったのではないかと思っています。

私は退院直後からいろんなところに顔を突っ込んでいたのですが、それが今になって広がってきた気がします。
これからもっと広げていくにはあうさんの助けが必要です。
なにとぞ、よろしくお願いします!
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