がん体験者・清水国明さんの講演を聴いてきた!

がん体験者・清水国明さんの講演を聴いてきた!

昨日、杉並区医師会による区民健康なんちゃらというイベントがあり、その中で清水国明さんが講演をされるというので、行ってきました。

清水国明さんは、タレント、ギタリスト、起業家、バイクレーサーであり、自然暮らしや災害ボランティア、大学の客員教授まで務めるという、多数のわらじをぶら下げて歩いている方。それらにプラスして、がん体験者でもあるのでした。

講演のテーマは「前向きに生きる 〜がんが教えてくれたこと〜」。
どんな風に語られるのか、とても興味がありました。



清水さんが登場してすぐに思ったのが、「まるで噺家さん」。
それは和服を着ているとか扇子を持ってるとかではなく、一言発しただけで会場を取り込んでしまったから。

実を言うと、清水国明さんのことをほとんど知らなかったわたし。テレビを持たず、関心のないこと(芸能情報)に対しては特にザル状態なわたしは、「清水さんって噺家でもあるんだっけ?いや、芸人か?」と、勝手にもう1〜2足のわらじを履かせてしまうのでありました。

そしてお話。当然、病気がテーマです。
しかしながら、全体を通して、とにかく陽気!!!
そして、爽やか!!!

大変な体験であったはずなのに、その話し方はまるで、カラフルな子供用ゴムボールをポポポポンと観客に投げているかのよう。それぞれ、「がん」や「生存率」、「手術」などと書かれているのにずっしり重いものではなく、ゴムボールであるが故に当てられてもちょっと楽しくもあるような雰囲気。

清水さんは、5年生存率が50%と告げられて「なんだ、半分の確率で生きているんだ」と思ったそうです。そのプラスな思考がすべての言葉に溶け込んでいるような気がしました。

講演の間中、ずっとそんな調子だったもので、お話(病気の)を聞いているうちにこちらは元気イッパツな気分になるという。
おそらく会場には病気になったことのない人もいたと思いますが、何も知らなければ恐怖のみでギトギトに凝り固まっているがんのイメージは、清水さんのパワーに押されて「なんとかなりそうな気がする」というところまで和らいだのではないかと思います。
漠然と、「病気になったからって、楽しい生き方ができなくなるんじゃない」と。

と、このように相当明るく話しておられましたが、もちろん告知の時や治療の間など、辛いことはたくさんあったはず。しかし、これはわたしの想像ですが、清水さんはそれを無理に我慢をしてオモテに出さないようにしているのではないと感じました。生きている楽しさが辛さをはるかに上回っていて、そのままザブーンと飲み込んでしまっているんではないかと思うのです。

その話に便乗してしまうと、その点はわたしも同じだと思っています。
とんでもない精神状態になったことや、身体的にキツい事はあったものの、それでも考えれば考えるほどその先には希望があるのでした。それは「死」を身近に感じた時も同じです。
「死なない」とか「治るに違いない」とかいう直接的な希望ではなく、前々回の話で書いたような、「生きている時間が制限されているとはっきり認識したからこそ、その時間をより大事に、より楽しくしていけるはずだ」というようなもの。
実際に「あと3ヶ月です」等々は言われたことが無いので、その時にはもしかしたら別の感情や考え方が生まれるかもしれませんが。

清水さんは手術前に、術後にやりたい事をスケジュールに入れてしまったと話していました。鈴鹿サーキットを貸し切りにしてバイクのアクセル全開で走り回る予定や、仲間とゴルフをする日時もしっかり決めてしまう、など。それをやりたいから早く手術してしまいたいと思ったそうです。

これはかなり具体的な例ではあるものの、ともかくワクワクは恐怖心をけちらしてしまうほどのパワーを持っています。完全に無くなりはしなくても、心の中心にドンと居座っていたものを、サササと払いのけることができるのです。

また、清水さんは「子供のために」という気持ちも強い力になったようです。

これは清水さんも言っておられたことですが、自分以外の誰かのため、というのは大きな目的になります。
誰かのためと言っても、「好きな人の笑顔が見られる」「誰かの助けになれてうれしい」など、結局は自分の喜びにつながるものでもあります。それでも、自分以外の何かがからんでくると、なぜか心の奥底から不思議なエネルギーが湧いて出て、闇の中でも進んで行く事ができるもの。

「希望」で恐怖から自分を取り戻し、「不思議エネルギー」もプラスして進んで行く。
そしてそれが経験になって、その後に起こるかもしれないどんな出来事にもうまく立ち回っていけるようになるのだと思います。
おまけに清水さんのように語ることができれば、人にその方法を示す事もできるでしょう。



病気の話は、一般的に、重かったり感動モノだったりというイメージがありますが、元気や笑いを与えるような伝え方もあるのだなと思いました。

思いを表現するというのは難しいことです。どの伝え方が良いか悪いかではなく、人の心に何かを残せれば成功だと思います。それを、自分なりのやり方で実行していく。その新しい形が見えたような気がしました。

お茶目なバス停のイス
バス停のイスの新しい形
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]

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~ Comment ~

清水=マリさん?

清水さんのお話しからマリさんが感じた事が、私がマリさんのブログに出会って感じた事に近いかも。

不安いっぱいの時に、すごく助けられたと言うか・・マリさんの文章って、人に元気を与える力がありますね~。

そして私がどんな事を書いたり、言っても基本、肯定してくれる優しい文ですよね。だから、しつこくコメント書いたりしちゃうし、ファンが止められない(笑)

でも、生で話すマリさんもイケルと思うので、講演とかもバンバンやっちゃって下さいね✨

>あうさん

そう言ってくれるあうさんに日々元気をもらってます(^^)
信じてくれる人がいるって、すごく安堵感がありますね〜。
コメントもうれしいです(^▽^)/

清水さんと似た感覚っ!ということは、あうさんが私に感じたことを私も間接的に感じたってとこですね。
そしたら、私が私を客観的に見れたようなものかなと思ったりして!
もちろん、清水さんと共通するのは部分的にですが(^^)
ちょっとおもしろいです。

照れ屋で人見知りの私が生でどれだけ伝えられるかといったところですが、私なり&私にしかできないような話ができるようになればと思います!自信持っていこー、おー(最後は自分に喝)

あうさんの講演も見に行きたいなー。
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