見えないハードルを壊す

見えないハードルを壊す

腸閉塞事件に関わる一連の出来事では、それはそれは珍妙な体験をいくつもしました。(どんな体験だったかは、「腸閉塞は突然に」シリーズをもいちど読んでいただけると、たいへんにウレシイです。お気に入りのシリーズなのです)。

その中で最も大きな体験はやはり、ストーマ(人工肛門)造設。しかし、ストーマを持って長い間暮らしている人がたくさんいるように、気持ち的に受け入れたうえでお世話にも慣れてしまえば、ハラから腸が出てウニウニ動いていることも、なんてことのない日常の一部になるわけです。

しかしながら、わたしのストーマは期間限定。約半年後にはハラに帰る予定だったのでした。それでも「その期間をやり過ごせれば安泰」、とはまるで思わず。思ったのはその逆で、「半年しかない!」だったのです。

というのも、わたしにはその半年の間にやるべきことがたくさんあったからでした。
それは、「人工肛門があってもこれまでと変わらない」を自らの身で示すというもの。そして、そのための不都合があるかどうかの調査でした。人工肛門であることを無駄にしてはいかんと思ったのです。

オストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)には、医師から「重量挙げとレスリング以外はなんでもオッケーですよ」といわれても、やはり、ストーマがあるからやれない、やりたくない、といって、さまざまな楽しみをガマンしてしまっている方が多いのが現状です。
なので、「結構できるよ、ふつーに」と言えたら、「なんだ、できんじゃん」ということになるかもしれないと思ったのでした。

といっても、普通の人なら普通にやっていることを、普通にやるというだけなのですが。

こういったことで人間の邪魔になるのは精神です。見えないハードルを自分で作っているようなものです。そこをわたしがズイズイ突っ切って歩いていけば、ハードルは霧のごとく消えるんではないかと思ったわけです。消えなくても、ちょっとしたインパクトにはなるかなと思うのです。

障害や病気を乗り越えることに限らず、人生、気持ちさえなんとかできれば、たいていなんでもできてしまうものです。


……なんて、ちょっといい人そうな理由を書いてみましたが、「人工肛門だとこれもこれも、できないでしょ」という、以前のわたしも含めた世間一般のイメージに対する、アマノジャク的発想がかなりキグチ内で闊歩していたのも事実であります。これは、わたしの習性なのだと思います。「なんだと、コノヤロー」的習性。抗がん剤副作用のボウズコスプレを楽しんでいる時点で、それが発揮されているのは見え見えだったかもしれません。

そういったわけで、「人工肛門でもフツーです(仮)」シリーズなんぞ、始めたいなと思っているのでした。

フェンスと花
本当は、フェンスに花をさえぎる力はないのです
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]

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~ Comment ~

ハードル、絶賛制作中(笑)

マリさん、ちょい、お久し振りです。
明るいネガティブ(笑)のあうです。

マリさんの『なんだと、コノヤロー』の、アマノジャク精神、とっても素敵です。

いろいろ経験すると、大概のことはおおらかになれるはずなのに・・
私の精神が作るハードルは、まだまだ高くなりがち。

でもそんな時に、『アハハーン』と笑いながら手を貸してくれる友人や仕事仲間がいるのが救いですね。

そして、私の心のアハハーン友人と思っているマリさんの、前向きエネルギーをもらって、なんとかハードルを乗り越えてます(体力は完璧戻ってきた!)

>あう さん

こんにちはー!お互いに忙しい日々ですね。

見えないハードル、私の中にもいっぱいありますよー。自分で気付かずに作っているものも多いです。
そういったハードルはすごーく頑丈ですが、イリュージョンなだけに消えるのも一瞬です。消せなくても、乗り越えるための階段も幻で作ることもできますしね(^^)

アハハーン友達がいるのはありがたいことですね!
人間みたいな弱い生き物はいろんなものに作用されることで、健康な心で生きていけるんだろうなと思います。
私にとってもあうさんは作用してくれるお友達ですよ!(^▽^)/

ご無沙汰してます!

ご無沙汰です!

「人工肛門でもフツーです(仮)」シリーズ!

超前向きな表現で、素敵ですね!

>U.M.A さん

こちらこそ、ご無沙汰です!
最近はどなたのブログもまったく拝見できていません(><)
読みたいのはヤマヤマながら、時間がとれず。
心の余裕が必要ですね。人工肛門の時の方がゆとりがあったかもしれません。
このシリーズを書いて、落ち着こうと思います!
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