人に灯る、心の温度

人に灯る、心の温度

昨日、ご縁があって名古屋まで撮影に行ってきました。

そのときに、依頼をしてくれた方が行っているすてきな取り組みをうかがいました。

◇◇

今回は退院して以降、初の撮影のお仕事。

写真撮影はかなり体力、集中力のいる仕事です。治療中は体力が低下してカメラを持てなくなり、全く触ることもありませんでした。回復してきても、再度カメラを持つこと自体をなんとなく躊躇して手を出せず。おそらく、復活のタイミングを失っていたのだと思います。

そんなときにいただいた撮影のお仕事でした。ぜひやりたいと思い、1ヶ月程度の時間をいただいて、ひとり体力強化キャンペーンをスタート。スーパーへ行くにも、病院や銀行に行くにもカメラバッグを背負ってウロつく毎日。今日はレンズ一本追加、カメラ一個追加、などと徐々に負荷を増やしていきます。

ズバリ亀仙人修行。しかも、ものすごく高価な重り。

目的があるとそんなヘンなことも平気でできてしまうものです。
治療前ほどまでには至らないにしても、おかげさまである程度筋肉も付きました。事前にテスト撮影をしてそこそこ自信も戻ってきました。そこまで時間をいただけるのも本当にありがたいことです。

……と、いうのは前置きでして、撮影後にプレゼントをいただいたところからが本題です。

いただいたのは小箱に入ったお菓子。赤いリボンがかわいらしい。
中にはいくつかの焼き菓子のほか、エコバッグが入っていました。しかも手縫い。そしてカエルのマークが付いている。

これは、東日本大震災の復興支援プロジェクトとしてもう3年も続けているものなのだそうです。

被災地で仮設住宅に住む人々にカエルのグッズを製作してもらい、それを販売して収益の一部が製作者に還元されるという仕組みです。生き甲斐をなくしていた被災者の方々に「笑顔がカエル」というコンセプトなのだとか。

いただいたものはお菓子屋さんの協力のもとで販売され、お菓子のセットの中にグッズも含まれているというものでした。被災者だけでなく、買う人ももらう人も楽しい気分になれるステキなプロジェクトです。

しかし、会社をあげての取り組みながら、いわゆる「儲かる」ものではありません。カエルのキャラクターも無償で提供したそうです。それでも続けようとする気持ちは、個人的にとてもうれしいなあと思います。

アメリカで文系の学生の人気就職先ランキングで、NPOである「ティーチ・フォー・アメリカ」や「アメリカン・キャンサー・ソサイエティ」が上位にランクインしていることはニュースなどでもよく取り上げられています。
ある本によると、経済がある程度発展すると、お金儲けよりも心を充実させるための仕事を選ぶようになるそうです。特に、優秀な人材が大企業からNPOに移ることも多いようです。何となく納得するものがあります。

近年は日本でも、少しずつですがボランティアやNPOに対する考え方が変わってきていると思います。「プロボノ」といって、自分のプロとしての技能をボランティアで提供することも増えてきているとか。

先ほどの、カエルのプロジェクトも、完全にボランティアではないとしても、プロボノの精神があるように思えました。それを実際に自分の手でされている人がいることが、とてもイイなと思うのです。またまた、人の温かみだなあ、と。

プロボノではありませんが、わたしが出会ってきたお医者さんや看護師さんの「職務」以上の心意気も似た温かさがありました。胸の奥がじんわりするような温度です。

過去にいくつかのボランティアに参加してきて、正直、そういったものを感じたことはありませんでした。逆に団体自体に偽善を感じることもあったりして。私自身も、なんとなくで参加していたと思います。

それでも、関心がないよりはいいとは思いますが、プラスして温もりを感じてもらえたら、それは実際の活動以上のものになるはずです。

病気になってみて、人はそれだけのものを胸に生み出せるということを知りました。
世の中が暗い、とよく聞きますが、心を温かくさせるものも多く存在します。そしてそれは、人から人へ伝わっていくものです。わたしも温度をリレーしていく、そのひとりになっていきたいと思うのでした。

(参考:「社会をよくしてお金も稼げるしくみのつくりかた」小暮真久著/ダイヤモンド社)

(「緊急対策!ガラケー」に続く)

お菓子とグッズのプレゼント
楽しい雰囲気
グッズがあると、よりワクワク感があるのはなぜでしょう
[療養中フォトギャラリー by iPhone (c)木口マリ]

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とっても素敵なプレゼント~♪
優しさと温かさがたくさん詰まってますねー
あたしもささやかな野望がww
病気と闘ってる方へ灯りを届けたい~
少しでもほっこりしてほし~
と、思ってちびちび頑張ってます~(^O^)
たぶん・・・いや、絶対、がんにならなかったら
そんなこと思わなかっただろうなぁ・・・と思うよー

>kikako さん

ほんと、いろいろ詰まったプレゼントでした♪
kikakoさんの野望もとてもすてきです(^^)
ホッとする時間をプレゼントできるんですもん。

病気になって、新しい世界を知りました。
自分の心の中にも、今まで存在すら知らなかったものが眠っていたんだな〜と思います。
ことの成り行きというのは無限ですね〜。意外さ満載です。

亀仙人修行お疲れさまでした
カメラ道具って重いから体力筋力が必要なんですね
でもそれがあってマリさんの綺麗な写真がブログでも観れるわけですから頑張ってほしいです(^^)/

復興のシンボルとして手作りの蛙ですか
ホッコリしますね
月日を経てもそうやって活動しているという事はそれだけ大変な震災だったということ、忘れてはならないということが念頭にあるのでしょうね
今も復興の最中にある地域が日本にはたくさん
早く元の姿にカエル事を願ってやみません

  • #429 ちっくたっくぼんぼん 
  • URL 
  • 2014.10/21 18:34 
  •  ▲EntryTop 

>ちっくたっくぼんぼん さん

今日も引き続き亀仙人でした!
外出できない日は亀の皿洗いやら、亀の洗濯やら(-▽-)
でもブログに載せてるのは全てiPhone写真なので、亀じゃなくても大丈夫です!

震災から数年経っても、まだまだ返りきれてないですもんね。
その渦中にある人以外は、時間が経てば過去のことになってしまいますね。震災だけでなく、いろいろと意識して見まわしていかないといけないなと思います。
みんなの気持ちがカエリますように〜〜(^^)
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